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ガムを噛みながら歩くと運動効果がより高まるかも?

[2018.09.21]

 ウオーキングの運動効果を高めるには、ガムを噛むとよいかもしれません。ガムを噛みながら歩くと、噛まなかった場合と比べて心拍数が増え、エネルギー消費量が増加する可能性があることが、早稲田大学スポーツ科学学術院と株式会社ロッテの共同研究で分かりました。特に40歳以上の男性で高い運動効果が得られました。

 ウオーキングは手軽に行える運動の一つとされ、広く一般に親しまれています。今回の研究グループは交感神経活動や心拍数、エネルギー消費量を増加させることが以前より報告されているガムの咀嚼に着目し、健康な男女を対象に、歩行中のガムの咀嚼が身体機能や生理機能に与える影響について検討しました。

 その結果、ウオーキング中の心拍数はガムを噛みながら歩行すると、噛まなかった場合と比べて約3%増加することが分かりました(男性では2.1%増、女性では3.8%増)。特に40歳以上の男性でガムを噛みながら歩行すると歩行距離(3.5%増)と歩行速度(3.5%増)、歩数のほか、エネルギー消費量が2.5%増加したとのことです。

 原因ははっきりしませんが、ガムを噛むと心拍数が増大し、心拍リズムと運動リズムが同期する現象が生じて歩行距離や歩行速度、歩数といった身体機能が増大した可能性が考えられます。またこうした心拍と運動のテンポが同期する現象は若年者よりも高齢者で起こりやすいことが分かっており、高齢者の健康維持に歩行中のカムをかむなどの咀嚼運動を活用することが期待ます。ちょっと行儀が悪いと思っておられる方も、一度思い切ってガムを噛んでお散歩に出られてはいかがでしょうか?

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