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「1日おき断食」ダイエット法は、減量に効果的?

[2019.09.17]

 1日断食したら翌日は好きなものを食べるという「1日おき断食」ダイエット法は、減量に効果的かもしれません。健康だがわずかに過体重の成人が、1日おきの断食をたった1カ月続けただけで約3kgの減量に成功したという研究結果を、グラーツ大学(オーストリア)分子生物学教授が発表しました。

 このダイエット法は断続的断食法(intermittent-fasting)の一種で「1日おき断食法(alternate day fasting;ADF)」と呼ばれ、好きなものを食べる日と断食する日を交互に繰り返すものです。今回健康で肥満はないが、わずかに過体重の基準を超える60人の成人を対象に研究を行いました。研究では、参加者の半数を、2日間のうち最初の12時間は好きなものを食べ、その後36時間は断食することを繰り返す 1日おき断食法 を1カ月間継続する群に、残る半数を普段通りの食生活を送る群に分けて観察しました。

 その結果、普段通りの食生活を送った群では約220gの体重増加が認められたのに対し、 1日おき断食法 に取り組んだ群では体重は平均4.5%減少しました。さらに、 1日おき断食法 群では、コレステロール値が低下するなど心血管リスク因子の改善も認められたといいます。

 今回の研究では、参加者が 1日おき断食法 中の食べても良い日に摂取した食事の量は、普段よりも30%以上多かったのですが、それでも減量に成功したのは、「普段と比べて食べる量が増えても、断食の日を挟むことで全体的なカロリー摂取量は減ったことによる」と考えられています。また、 1日おき断食法 はカロリー計算も不要で生活の中に取り入れやすく、途中で食べてしまうなど指示通り守れなかった人の比率も極めて低かったとのことです。またいたずらにカロリーを減らすダイエットは免疫力を低下させる可能性がありますが、今回の研究結果では 1日おき断食法は免疫能の低下はなかったといいます。

 少人数で短い期間しかみていない研究ですので、長い期間たった時に続けられるのか、健康的な影響がどうかはまだ分かりませんが、今後効果的なダイエットと認識されるようになるかもしれません。とはいえ普通の社会的生活をしている人が1日おきに断食をできるかは疑問です。せめて少し食べない時間を長くする意味で夕食後テレビをみながらおやつを食べてしまう人は、控えてみましょう!

 

 

 

 

 

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