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サイクリストの性機能や排尿機能をランナーと比較

[2020.09.23]

 徐々に日も短くなりこれから気温も下がり、屋外スポーツが楽しみやすい季節になります。サイクリングもその一つで、さまざまな健康効果があることが知られている一方で、日常的に自転車に乗っていると、サドルで会陰部が圧迫され続けることになるため、男性ではEDなどの性機能障害リスクが上昇し、女性でも性機能に悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。

 こういった自転車運転と勃起障害(ED)などの性機能障害や排尿障害のリスクとの関連をめぐっては、リスク上昇が認められたとする結果が報告されている一方で、関連を否定する報告もあり、長年にわたって議論されてきました。こうした中、世界各国のスポーツクラブに所属する男女のサイクリストを対象に実施された2件の最新研究の結果が米国泌尿器科学会(AUA 2017、5月12~16日、ボストン)にてAwad氏より発表されました。

性機能はランナーよりも良好、前立腺症状も差なし

 Awad氏らは、インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の1つであるフェイスブックを介して英語圏のスポーツクラブに所属する男性アスリートから研究参加者を募集、参加を希望した5,851人を対象に、性機能と前立腺症状を評価しました。解析対象は、有効回答者3,919人(67%)のうち日常的に水泳やランニングをする機会がないサイクリスト1,642人、日常的にサイクリングをする機会がないスイマーまたはランナー(対照群)975人で、前立腺機能に差はありませんでした。

 また、①サイクリング歴が2年以上②サイクリングの頻度が週3回以上③1日当たりの走行距離が25マイル(約40km)以上―の全てを満たした高強度サイクリストでは、強度が低いサイクリストと比べて性機能が高い傾向にありました。ただ、対照群と比べてサイクリストでは会陰部の感覚が麻痺するリスクが有意に高かったそうです。

心血管にベネフィット、泌尿器疾患や性機能障害の心配は不要

 さらにAwad氏らは、スポーツクラブに所属する女性アスリート2,691人を対象に、サイクリストとスイマーまたはランナー(対照群)との間に性機能や排尿機能などに差はあるか否かについて検討しました。その結果、女性においても対照群と比べてサイクリスト群では性機能が高めで、尿路症状については有意差がありませんでしたが、尿路感染症リスク(OR1.4)および会陰部の感覚が麻痺するリスク(同7.0)が高まる可能性が示されました。

 サイクリングは趣味として、またスポーツ競技として人気が高まりつつありますが、泌尿器疾患や性機能障害には影響しないといってよいでしょう。気候が良い時期の自転車でのお出かけを一度検討されてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

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