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サプリメントの大半は心血管に効果なし

[2019.09.02]

 皆さんはサプリメントを使用されたこともありますか?最近テレビや新聞広告、インターネットのバナー広告などでよくサプリメントの広告が見られます。効果が期待出来そうなにみえる広告ばかりですが、実際健康に良い効果はあるのでしょうか?

 米疾病対策センター(CDC)の調査によると、米国人の52%が日常的にサプリメントを摂取しており、購入費用の総額は年間310億ドルに上るといいます。しかし、大半のサプリメントは寿命の延伸や心血管疾患の予防に結び付かないことが示されました。

 解析対象は、16種類のサプリメント(ビタミン、ミネラル、抗酸化物質など)と8種類の食事法(減塩食、低脂肪食など)が全死亡または心血管の病気発症に及ぼす影響を検討した研究27件99万2,129例を調査しました。解析の結果、大半のサプリメントおよび食事法では、死亡または心血管リスクとの関連が認められませんでした。しかし心臓の疾患発症低下が減塩食、ω-3 PUFA、葉酸のみ認められました。

 減塩にてすべての病気での死亡率を10%、高血圧患者の心臓血管の病気で亡くなる危険が33%減りました。

 サプリメントに関しては、ナッツや青魚に多く含まれている長鎖ω-3多価不飽和脂肪酸(ω-3 PUFA)サプリメントの摂取により、心筋梗塞の危険が8%低下し、狭心症などを含めた血管の病気が7%低下、また葉酸サプリメントの摂取により、脳卒中リスクが20%低下しました。
 一方、カルシウム(Ca)+ビタミンD複合サプリメントの摂取では、脳卒中リスクが17%上昇していました。

 今回の発表以外でも大半の健康な成人は、サプリメントを摂取する必要がないというデータが増えています。心疾患の予防においては健康的な食事から栄養を摂取すべきですね。

 

 

 

 

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