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ダークチョコを毎日食べると認知機能が向上

[2020.01.22]

 以前チョコレートによる心筋梗塞等心疾患の予防効果の可能性をお伝えしましたが、認知症にもよいのかもしれません。

 ダークチョコレートを毎日食べると、神経成長因子(NGF)という蛋白質が増加し認知機能も向上するという研究結果が報告されました。しかもチョコレートの摂取を中止した後もしばらく認知機能が高い状態が維持されるとのことです。ただしホワイトチョコレートにはこの効果はありません。島根大学医学部環境生理学の住吉愛里氏らの研究によるものです。

 この研究は島根大学の健康な学生20人(20~31歳、男性14人)を対象に行われました。全体を無作為に2群に分け、1群にはカカオパウダーを含むダークチョコレート(24.0g/日)、別の1群にはカカオを含んでいないホワイトチョコレート(24.5g/日)を支給し、30日間毎日食べてもらいました。

 介入終了時にダークチョコレート群ではNGF濃度が有意に上昇していることが確認されました。そしてテストの文字読みの正答数が有意に増加していました。ところがその一方、ホワイトチョコレート群ではいずれも有意な変化を認めませんでした。

 続いて介入終了から3週間後の結果だが、ダークチョコレート群ではNGF濃度は介入前のレベルに戻っていましたが、認知機能は引き続き有意に高い状態に維持されていました。なお、テストの文字の色読みの正答数は、ダークチョコレート群では介入前より有意に増加していました。

 心疾患の時同様、今回の報告だけで認知症の予防効果や長期間の認知機能の向上効果があるとは言えませんが興味深いですね。ただ生活習慣病は認知症の原因になる可能性もあります。良いかもしれないといって食べ過ぎには注意しましょう。

 

 

 

 

 

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