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心房細動の危険が低いコーヒー摂取量は?

[2020.01.29]
 発作性心房細動という動悸の原因となる不整脈がありますが、実はコーヒー摂取がこの心房細動の発作の原因としてしばしば報告されています。
 しかしコーヒー摂取と心房細動の危険を検討した正確性の高い大規模な研究はあまりありませんでした。今回アメリカにて男性医師で調査したところ、1日1~3杯のコーヒー摂取で心房細動リスクが低いことが示唆されました。
 男性医師18,960人の平均年齢は66.1歳で、平均追跡期間9年の間に新たに2,098人に心房細動が発症しました。心房細動が悪くなるほかの要因(年齢・喫煙・飲酒・運動)を調整した心房細動の危険割合は、コーヒー摂取がまれ/なしを基準として、1杯/週以下が0.85(0.71~1.02)、2~4杯/週が1.07(0.88~1.30)、5~6杯/週が0.93(0.74~1.17)、1杯/日が0.85(0.74~0.98)、2~3杯/日が0.86(0.76~0.97)、4杯/日以上が0.96(0.80~1.14)でした。
 数字が小さいほど心房細動の危険が少ないのですが、1日1-3杯の人たちが一番悪化しにくく、それより多くても少なくても増えていました。近年以前ご報告した大腸がん予防効果や、動脈硬化の予防効果など、いろいろな効能がいわれだしているコーヒーですが、不整脈の悪化しやすさという観点からも適度な摂取が良いようですね。
 ただし今回の結果をみると、コーヒーが嫌いな人がわざわざ飲むほどではないと思います。お好きな人は1日に飲む量の目安とされてはいかがでしょうか?
 
 
 
 
 
 
 
 

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