メニュー

若くても痛風になる恐れ

[2018.02.24]

プリン体取り過ぎに注意(プリン体ゼロのアルコールも要注意)!!

 突然、足の親指の関節などが腫れ、「風に当たっただけでも激痛が走る」と言われる痛風という病気があります。

一般に中高年の男性の病気と思われていますが、20~30代でも発症します。日本にはほとんどいなかった痛風患者が増え始めたのは1960年代ごろからです。65年の調査では50代の発症が一番多いという結果だったが、92年のある調査では30代が発症年齢のトップになり、決して中高年特有の病気ではありません。

痛風の発症には遺伝が大きく関係しています。ただし、痛風になる遺伝子があるのではなく、痛風の原因となる尿酸を排出しにくい体質が遺伝し、肥満や食習慣などの要因が加わって発症します。

 良くない習慣の筆頭は、やはりプリン体を含む飲食物の摂取です。アルコール(特にビール)のほか、レバーやイワシなどの肉や魚、さらにはコーラなど甘味料入りの清涼飲料水も要注意です。こうした飲食物をよく取る人は、そうでない人に比べて発症率が1.5~2倍になるという調査結果もあります

。また 最近は「プリン体ゼロ」をうたう酒類が人気ですが、アルコール自体が尿酸値を上げますから、飲み過ぎはいけません。

 痛風の発症の一つの目安となるのが血中の尿酸値です。一般的には7mg/dlを超えると尿酸の結晶ができやすくなり、肥満やプリン体の過剰摂取、激しい無酸素運動をすることなどで尿酸値はさらに高くなります。

足の酷使などで関節内に蓄積した尿酸の結晶の塊から細かい破片が剥がれ落ち、そこに白血球が攻撃を仕掛けることで猛烈な痛みが起きます。

そのため尿酸値を下げて、結晶を薬で溶かすのが治療の基本ですが、同時に生活習慣を改めることも重要です。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME