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認知症になりやすくなるお薬?

[2018.08.27]

 年を重ねてから皆様心配されることの一つに認知症になる、いわるる「ボケる」ということがあります。

「ボケる」の原因として有名な病気の中にアルツハイマー―型認知症がありますが、このアルツハイマー型認知症の進行をゆっくりする薬があり、体の中のコリンという物質の作用を抑える力を抑えることで進行を遅らせます。

 以前よりこのコリンを抑える効果にて認知症進行が速くなるといわれていましたが、科学的にきちんと検討はされていませんでした。この度イギリスで他の病気の治療で、このコリンを抑制する薬を使用すると将来認知症になりやすくなるという研究結果が発表されました。

 長期間コリンを抑える治療を行う病気はたくさんありますが、うつ病、パーキンソン病、排尿障害で治療を受けた人たちは認知症になりやすかったようです。一方胃腸や循環器で使う薬では認知症になりやすいわけではありませんでした。


 尿の出が悪い、気分がすぐれないなど心や体がつらい時には必要な治療ですが、症状が改善後漫然と内服することは避けたいですね。

ただしいずれも主治医の先生は副作用に配慮しながら必要なお薬を出されておられますし、急な休薬、変更は病状再燃、悪化の原因となりますので、心配なお薬であっても勝手にやめたり減らしたりせず、ご病気の調子とあわせてよく主治医の先生とご相談してみて下さい。

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