帯状疱疹ワクチンが認知症予防に効果がある可能性
[2025.05.26]
帯状疱疹ワクチンが認知症予防に効果がある可能性が、近年の研究で注目されています。 特に、2025年に発表された英国ウェールズの大規模研究では、帯状疱疹ワクチンの接種により、7年間で認知症の発症リスクが約20%減少したことが報告されました。 この研究は、ワクチン接種の対象となる生年月日を基にした自然実験の形で行われ、因果関係の可能性を示唆しています。
また、米国の研究では、帯状疱疹ワクチンが心血管疾患のリスクも低下させる可能性があるとされています。 これらの効果は、ワクチンが体内の炎症を抑えることや、免疫系の活性化によるものと考えられています。
現在、日本では50歳以上の方を対象に、帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されています。 特に、免疫力が低下している高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、帯状疱疹の発症リスクが高まるため、ワクチン接種を検討することが重要です。
当クリニックでは、帯状疱疹ワクチンの接種を行っております。 ご希望の方は、お気軽にご相談ください。 認知症や心血管疾患の予防にもつながる可能性があるこのワクチンを、健康維持の一環としてご活用いただければと思います。