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電子タバコvs.ニコチン代替療法、1年後の禁煙率

[2019.03.11]

 先日お酒の飲み方についてお伝えしましたが、お酒と並ぶ嗜好品であるタバコに関しては、当院ではすべての方に禁煙をお勧めしています。

 タバコに関する健康被害は明らかで、日常接する一つの原因として一番健康を害するものだという研究者もいます。当院に通院されている方もこの認識が浸透してきて、禁煙を考えている方が増えている印象ですが、なかなか実行に移せない、また続けられないことが多いようです。ニコチンガムやパッチといったニコチン代替療法が禁煙の補助として一般的ですが、今回イギリスで禁煙を希望する成人に対し、電子タバコの使用はニコチン代替療法に比べて、より効果が大きいという発表がありました。

 禁煙希望者に最大3か月のニコチンパッチかガムの提供、あるいは電子タバコのスターターパックを渡して、禁煙指導を週1回、4週間以上行われました。すると1年後に禁煙を維持できている人はニコチン代替療法で9.9%、電子タバコで18.0%と倍近い差がありました。しかし電子タバコで禁煙した人の約80%は電子タバコを使い続けていたそうです。また喉や痰は電子タバコ使用の人達でより残っていました。

 現在のところ電子タバコ自体も有害性は否定できておらず、この結果から禁煙を電子タバコで、とはお勧めできませんが、タバコから電子タバコに置き換えることは、完全に禁煙を行うよりハードルが低いようですね。街ですれ違う車の中で、電子タバコを吸っている方が増えたのは納得です。

 

 

 

 

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