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軽い運動でも認知症の予防につながる?

[2019.06.17]

 軽い運動を習慣的に行うと、アルツハイマー病や認知症の発症を予防できる可能性があることが、米ボストン大学医学部の研究で明らかになりました。身体活動ガイドラインで推奨される週150分の強めの運動を行わなくても、軽い運動を1時間行うごとに脳年齢が1歳ほど若返ることが示されたといいます。

 2018年の米国の身体活動ガイドラインでは、健康を保つためには中強度~高強度の身体活動を週に150分以上行うことが推奨されていますが、今回の参加者のうち、ガイドラインが推奨する身体活動量を満たしていたのは全体の46.7%でした。

 分析の結果、1日の歩数が多い人ほど、あるいは低強度の身体活動量が多い人ほど脳容積は大きいことが分かりました。1日に平均1万歩以上歩く人では、平均5,000歩未満の人と比べて脳年齢が1.75歳若く、また低強度の身体活動が1時間増えるごとに脳年齢は1.1歳若返ることも明らかになりまた。さらに、ガイドラインで推奨される身体活動量に達していない人では、低強度の身体活動が1時間増えるごとに脳年齢は1.4歳若返り、また1日に7,500歩以上歩く人では、それ以下だった人と比べて脳年齢は2.2歳若いことも示されました。

 まだ脳を最も良い状態に保つのに必要な身体活動量は明らかになっていませんが、従来考えられていたよりも少ない身体活動量で十分な可能性があります。中等度~高強度の身体活動を軽視するわけでもありませんが、今まで1日1万歩など目標とされていた運動はとても無理と思う方でも、無理なくできる範囲で行うことは少ないなりに自分のためになるかもしれません。毎日できる範囲で体を使って身体も頭も衰えを防止しましょう!

 

 

 

 

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