運動中に喉の渇きを感じてから飲むという水分補給の仕方では脱水状態に陥りやすく、パフォーマンスが低下する可能性がある
[2018.07.17]
運動中に喉の渇きを感じてから飲むという水分補給の仕方では脱水状態に陥りやすく、パフォーマンスが低下する可能性があることが、米アーカンソー大学水分補給科学研究所所長のStavros Kavouras氏らによる研究から明らかになりました。
7人の男性自転車競技選手を対象としたこの研究では、喉は渇いていなくても胃の中の水分量が不十分な場合、スピードや出力(ペダルをこぐ力)が低下し、深部体温が高かったことが分かったといいいます。
なお、Kavouras氏によると、これまで一部の研究者の間では「喉が渇くと惨めな気持ちになり、やる気が失われてしまう」と、 脱水状態ではなく喉の渇きそのものが運動時のパフォーマンス低下の主な要因だと考えられていました 。また、もう一つの要因として「脱水状態は身体に悪い」という認識がパフォーマンスの低下をもたらしているのではないかとも考えられてきました。このため、これらの要因による影響を取り除けるような形で今回の研究が実施されました。
のどが渇いたという体からのたサインが出る前から体のパフォーマンスは落ちているのですね。特にスポーツマンは汗をかいてきたら、のどが渇く前から積極的に水分摂取が必要ですが、汗が出る量は個人により差がありますので、水分の摂取量と間隔は個人個人で調整が必要ですね。