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タウリンにはコロナ後遺症の治療効果があるかもしれない

[2023.11.13]

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行を乗り切って世間は落ち着きを取り戻しつつありますが、世界で6,500万人は下らないとされる感染後の長引く不調を有する人にCOVID-19は未だ足かせとなって取り付いたままです。

昨年の米国での聞き取り調査の結果、成人の約7%がCOVID-19罹患後症状(long COVID)として知られるそういった感染後長期不調があると回答しました。小児のCOVID-19罹患後症状は成人に比べて少ないものの200例に1例(0.5%)に認められました。

COVID-19罹患後症状の承認治療はまだありませんが、カナダのアルバータ州のCOVID-19入院患者117例を調べた結果によるとあるアミノ酸にもしかしたらその治療効果があるかもしれません。117例の経過は退院からおよそ17ヵ月後まで追跡され、症状が3つを超える重度のCOVID-19罹患後症状を55例が被りました。32例は症状が3つ以下の比較的軽度のCOVID-19罹患後症状を呈しました。経過の調査に加えて血液も調べられ、およそ6ヵ月間に何回か採取した血液中のサイトカイン、タンパク質、代謝産物が測定されました。それらの測定結果を解析したところサイトカインと代謝産物併せて20分子に基づく予後予想手段が導かれ、その手段が83%の正解率で退院後の経過不良患者を同定しうることが示されました。

また、COVID-19罹患後症状の患者にとくに目立つ特徴としてあるアミノ酸が少ないことが判明しました。そのアミノ酸とはイカ、タコ、貝類などに多く含まれるタウリンです。

研究を率いたアルバータ大学のGavin Oudit氏によるとタウリンが乏しい患者は症状がより多く、より多く死亡しました。タウリンが豊富なままの患者は逆に症状が少なく、経過がより良好でした。

タウリンは食物にも含まれることに加えて肝臓でも作られ、免疫系などの体の生理機能の調節に携わります。Oudit氏はタウリンの多岐にわたる効果がCOVID-19罹患後症状の数々を被る患者の福音となることを期待しています。

またタウリンの最近発表された研究では、全般的な健康増進効果を示唆する結果も得られています。だからといって今すぐタウリンをふんだんに摂取し始めてよいわけではありません。タウリン補給は比較的無害ですが、臨床試験でのその効果の裏付けが必要です。

体内のタウリンを今すぐどうしても増やしたいという人はどうしたら良いでしょう?そういった方にはには運動がおすすめです。運動にて血中のタウリンが増えることが確認されています。また、運動の健康向上効果のいくらかにタウリンが寄与しているようです。

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