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毎日のコーヒーは心臓の健康と長生きをもたらす?

[2023.09.25]

 毎日の2〜3杯のコーヒー摂取は、心疾患や危険な心拍リズム(不整脈)のリスク低下だけでなく、長生きとも関連することが、3件の研究から明らかにされました。この傾向は、心血管疾患の有無にかかわりなく認められたといいます。アルフレッド病院およびベーカー心臓・糖尿病研究所(オーストラリア)のPeter Kistler氏らによるこの研究結果は、米国心臓病学会年次学術集会で報告されています。

 1件目の研究は、UKバイオバンクのデータを用いて、心疾患の既往のない38万2,535人の男女を10年間追跡し、コーヒー摂取と心疾患や脳卒中発症との関連を検討したものでした。対象者の平均年齢は57歳で、その半数が女性、毎日のコーヒー摂取量については質問票の回答を基に、0杯、1杯未満、1杯、2〜3杯、4〜5杯、5杯超の6群に分類されています。その結果、コーヒー摂取のベネフィットが最も大きかったのは1日に2〜3杯の摂取で、冠動脈疾患、心不全、不整脈、全死亡のリスクが10〜15%低下することが明らかになりました。また、脳卒中や心臓関連死のリスクが最も低かったのは、コーヒーを1日に1杯摂取している人でした。

 2件目の研究では、試験開始時に心血管疾患の既往があった3万4,279人を対象に、1件目と同様の検討が行われました。その結果、1日に2〜3杯のコーヒー摂取はコーヒーを全く摂取しない場合と比べて、死亡リスクの低下と関連することが示されました。また、心房細動や心房粗動患者では、コーヒー摂取の及ぼす影響がしばしば懸念されますが、この研究では、コーヒーの摂取量にかかわりなく、心房細動や心房粗動などの不整脈のリスクがコーヒーの摂取により増加することは確認されませんでした。1日に1杯のコーヒーを摂取する心房細動患者では、コーヒーを摂取しない人に比べて、死亡リスクが20%近く低いことも示されています。

 3件目の研究では、摂取するコーヒーの種類(インスタントコーヒーか豆を挽いたコーヒー、カフェイン入りかカフェインレス)により心血管疾患のリスクとの関連に違いがあるのかが検討されました。その結果、豆を挽いたコーヒーかインスタントコーヒーかにかかわらず、1日に2〜3杯のコーヒー摂取は、不整脈、冠動脈の閉塞、脳卒中、心不全のリスク低下と関連することが明らかになりました。また、死亡リスクの低下は、検討した全種類のコーヒーで認められ、さらに、カフェインレスのコーヒーの摂取は、不整脈のリスク低下とは関連していませんでしたが、心不全以外の心血管疾患の発症リスク低下と関連していました。Kistler氏は、「この結果は、コーヒーを飲むのならカフェイン入りの方が好ましいことを示している。カフェインレスコーヒーを選んだからといって、カフェイン入りコーヒーを摂取した場合よりも心血管疾患にベネフィットがもたらされるわけではない」と述べています。

 以上のような結果からKistler氏は、「コーヒーを摂取すると心拍数が上がるため、心臓の問題を悪化させるのではないかと心配する人もいる。しかし今回の研究から、毎日のコーヒー摂取は、心疾患の有無に関係なく、むしろ健康的な食生活の一部として推奨すべきものであることが示唆された。コーヒーの摂取は、無害であるか、あるいは心臓の健康にベネフィットをもたらすかのどちらかだ」と発言しています。

 今回の研究には関与していない、米Ahmanson-UCLA心筋症センターのGregg Fonarow氏は、「過去のUKバイオバンクのデータを利用した研究では、コーヒーを1日に8杯摂取しても、死亡リスクの低下と関連することが報告されていた。この結果は、カフェインの代謝速度とは関係していなかった。また、摂取するコーヒーが、インスタントコーヒー、豆を挽いたコーヒー、カフェインレスコーヒーのいずれであっても、結果は一貫していた」と説明しています。

 その上で同氏は、「今回の研究結果は、このような過去の研究報告を補強するものだ」と述べています。ただし同氏は、この研究は観察研究であるため、コーヒー摂取の保護効果が証明されたわけではないことも念押ししています。

 今まで皆さんにはコーヒーは健康に良さそうですが、お脈が早くなったり、心臓の負担になることもあるかもしれません。とお話してきましたが、適正な量を守れば、心臓病には良い方向に働くようですね。ただ、過度な摂取や遅い時間の飲用は不眠や心臓への良い効果を打ち消してしますかも知れません。早めの時間帯に1~3杯までで楽しんで下さいね。

 

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